岩藤大使着任挨拶(2017年6月)

平成29年6月23日
このたび駐ジンバブエ日本国特命全権大使として着任しました岩藤俊幸(いわどう・としゆき)です。
 
南部アフリカの内陸部に位置するジンバブエは、地理的には熱帯サバンナ地域に属していますが、国土の殆どが標高1,000~1,500メートルの広大な平原であり、自然も豊かで、かつ、気候も年間を通じて非常に過ごしやすいので、当地着任以来、私もとても快適に過ごしております。また、当国での日々の生活においても、現地の方々が日本語とよく似た発音のショナ語を話しているのを聞いたり、日本と同様に当地でもイナゴや芋虫などの虫を食べるという食習慣があることを早速体験したりして、日本と当国との間には文化的にも非常に近しいものがあることを実感し、私も改めて驚きと親近感を日々感じながら楽しんでいる今日この頃です。
 
さて、我が国は、1980年のジンバブエ共和国独立以来、当国とは一貫して友好関係を維持してきました。残念ながら、2000年代初頭のハイパー・インフレーションを始めとする当国の経済・治安情勢の悪化により、しばらく二国間関係が停滞した時期がありましたが、2013年のTICAD-Vにおいて安倍総理からムガベ大統領に対して「二国間経済協力の本格的再開とともに両国関係の再活性化」を表明して以降、両国関係は着実に進展しています。そして、2016年3月にはムガベ大統領夫妻が賓客として5回目の訪日を実現するとともに、その際には、両国間で初めての公式文書となる共同声明が署名され、今後とも両国政府は更なる二国間関係の強化に向けて一層努力していくことが確認されました。
 
まさに両国政府がこの共同声明に基づいて二国間関係の更なる強化に取り組み始めている今のこの時期に着任できたことは、私としても非常に光栄なことであり、気が引き締まる思いです。この大任を果たすためにも、当地在任中は、日本とジンバブエ間の政治・経済関係の更なる緊密化と両国間の文化交流の促進に向けて最大限の努力を傾注すると同時に、今後ともこのホームページを通し、ジンバブエ現地情勢や二国間関係の現状等について正確で有益な最新情報を可能な限り発信しつつ、日本企業や国民の皆様が安心して当地を訪れていただけますよう最大限の配慮を払っていきたいと思っております。また、当国の自然の景観、文化・習慣等も積極的に体験していきたいと思っています。何卒宜しくお願いいたします。
 
 
平成29年6月
 

駐ジンバブエ特命全権大使 岩藤俊幸